健康コラム:疲労回復・美容に!飲む点滴と呼ばれる甘酒の健康効果!

初詣で飲まれることが多い「甘酒」。今年のお正月に飲んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど健康効果があることをご存知でしょうか?

今回はそんな甘酒の健康効果をご紹介いたします!

1.甘酒の種類



スーパーやコンビニで様々な甘酒が販売されていますが、甘酒の種類は大きく2つに分けれます。
1つは、米麹から作られた甘酒。もう1つは酒かすにお砂糖を加え、作られた甘酒です。
酒かすの甘酒は、お砂糖とアルコールが含まれています。
一方、米麹の甘酒にはアルコールもお砂糖も含まれておらず、酵素の力で甘みがついています。アルコールが含まれていないため、子供や妊婦さんも飲むことができます。

どちらも、ブドウ糖やビタミンが摂取できますが健康目的で飲む場合は、酵素が沢山含まれている米麹の甘酒がおすすめです。

2.甘酒の効果

 

①疲労回復
ブドウ糖が多く含まれている甘酒は、体調不良や風邪の時に飲むのが良いとされています。
今では冬に飲むイメージがありますが、昔は夏の疲労回復のために飲まれていました。夏に不足になりがちな、水分・糖分・塩分の他にビタミンやアミノ酸などが含まれていることから「飲む点滴」と呼ばれています。

②便秘解消
甘酒に含まれるオリゴ糖は腸内環境を整えてくれます。また酵素により善玉菌を取り入れることができるので、便秘解消に良いとされています。
腸が活性化することで免疫力も上がり、風邪などひきにくい身体づくりにも繋がります。

③高血圧の改善
米麹の甘酒には血圧上昇を抑える「ペプチド」が豊富に含まれています。特に玄米麹で作られた甘酒が、血糖値の上昇が緩やかな為おすすめです。血圧が上がりやすい午前中に、摂取するのが良いでしょう。

④美肌・美白効果
ビタミンBが多く含まれているため、肌荒れに効果があります。他にも、肌の再生・美白・シミ予防にも効果があるといわれています。

⑤ストレスの緩和
精神安定の効果のあるビタミンBによる、更年期障害の改善や睡眠の質の向上などが期待できます。

甘酒には多くの栄養素と食物繊維等が含まれているので、上記以外にも抜け毛の予防、口内炎の改善、貧血予防などの様々な効果があります。
また食が細くなり、栄養を十分に取れないご高齢の方の栄養補給としても甘酒はおすすめです。

3.甘酒の飲み方



◎飲む時間
どの時間帯に飲んでも、効果は得られますが「便秘解消」の為には朝に飲むのがおすすめです。甘酒に含まれるオリゴ糖と食物繊維が、胃腸の働きを活性化させます。また、代謝をあげてくれるので朝からエネルギッシュに頑張りたい!という方も、朝の甘酒が良いでしょう。

「安眠」「ストレス緩和」の為には、就寝前に飲むのがおすすめです。半分~1杯程度の暖かい甘酒をゆっくり飲むことで、心と身体をリラックスさせることができます。高ぶった神経を落ち着かせてくれるので、大声で叫ぶ・深夜の徘徊といった認知症行動が改善されたというケースもあります。

◎米麹の甘酒は温度に注意
米麹の甘酒は、常温で飲むようにしましょう。60度以上に温めてしまうと酵素が分解されてしまうので45~50度程度に温めて飲むようにしましょう。最近では、冷やし甘酒も人気ですのでもう少し暖かい季節になれば冷やして飲んでも良いでしょう。

◎生姜をプラスして
高血圧の改善効果をUPさせるには、甘酒に皮ごとすりおろした生姜をプラスしてみましょう。生姜には血管を広げる効果があるので血液をサラサラにし、さらに血圧を上がりにくくしてくれます。
甘酒と生姜の組み合わせは、冷えの改善にも効果的です。どちらも身体を温める効果があるのですが、生姜にはその温まった体温を持続させる効果があります。今の寒い時期は、ぜひ生姜をプラスして甘酒を飲んでみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか?甘酒は米麹があればご自身でも簡単に作ることができます。
お正月にしか甘酒を飲んだことが無いという方も、この機会に甘酒を飲む習慣を始めてみてはいかがでしょうか?